耐久力のある民家
百年、いや二百年もの昔の民家が今もって生き続けながら、なお余力のあるその生命力には、ただ恐れ入るばかりだ。そしてその魅力も決しておとろえていない。いや、年と共に増すように思われる。 それに比較して、昨今のものは、その生命力において、又、魅力においても大変にひ弱で、はかない夢のような...
続きを読む百年、いや二百年もの昔の民家が今もって生き続けながら、なお余力のあるその生命力には、ただ恐れ入るばかりだ。そしてその魅力も決しておとろえていない。いや、年と共に増すように思われる。 それに比較して、昨今のものは、その生命力において、又、魅力においても大変にひ弱で、はかない夢のような...
続きを読む昨今、都会の団地のアパートに住む人間たちの間に、もし可能だとしたならば、茅葺の民家に住んでみたい。と云う希望をもった人が非常に多いと云う。 しかし、かつての茅葺の民家は、日本の暗い生活、みじめな生活のイメージの残った最たるものであったように思う。 そう云うくらいもの、みじめなものか...
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