お知らせ&コラム

大黒柱

 柱は屋根、壁、床など、建物の重量を支えている最も重要な部材です。日本の柱は、構造ばかりでなく意匠的にも大変大事な役目を果たしていたために、柱の寸法や、樹種、そして加工等に特別の配慮がなされております。ですからわが国では昔から、家屋の評価が柱によってなされたと云う理由にも一理あったのです。そして...

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民家(五)

 日本人程、古い時代から木と深いかかわりを持ち、木と親しみながら、木の持ち味を理解してきた民族はないと思います。    その中で日本人は、世界に類のない独特の木構造を生み出しました。永久的だと思っていた鉄筋コンクリート造の寿命が、せいぜい五十年かそこそこだろうといわれる中で、腐食しやすい木...

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民家に見る日本の構造

 日本の建築は木造であるということが大きな特徴です。 どうして木造でなければならなかったのか、その理由は、   ○我が国は森林国で、良質の木材が身近に、しかも豊富にあった。 ○高温多湿の、日本の夏の生活に木材が適していた。 ○地震に対して、構造的に木材が最も適していた、からなのです。   ...

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古い民家も生きかえる

 昔から「古屋の造作」と言うことわざがあります。古い家にお金をかけて良くしようとしても、効果がないと言う意味のようです。    特に近年たやすく家を造れる時代になって、古い家に手を掛けることを嫌い、古い家を改善しようとする努力を回避してきたように思えてならないのです。そしてあきらめていた向...

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