敷地の悩み解決(外構工事)

2016年が始まり早や2週間になります。遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。長野では予想通り雪が少なく、暖かいお正月となりました。
 
さて、昨年に引き続き、温泉街の新築住宅についてブログを書きます。今回は、お施主さんが長年悩まされていた敷地の問題解決のための外構工事をご紹介します。ちなみに、こちらは山の中の寒冷地にあり、敷地は2つの坂道に面した角地となります。
 
問題は2つありました。1つ目は、坂道から敷地外の雨水や雪解け水が敷地内に入ってくること。2つ目は、玄関へのアプローチ(通路)が急な坂道なことです。
 
1つ目の問題を解決をするために、既存の基礎を擁壁として転用し、敷地に盛り土をしてかさ上げし、グランドレベルを高くする計画を立てました。
 
しかし、解体途中に既存の基礎の立ち上がりを調べていくと、なんとフーチングがありません! 昔、店舗が増築改装された時に簡易的に造成された基礎であり、これが地盤の土圧を受けていました。お施主さんもこんな簡単な基礎の上に大きな民家が乗っていたことに驚いていました。
 

 
これを擁壁として再利用するには不安で、決しておすすめ出来ないので、既存の基礎を撤去し、新たに擁壁を設置するよう変更しました。
 

 

 
住宅基礎の養生後、L字型擁壁を設置し、かさ上げしました。これで安心して工事を進められます。
 
2つ目の問題を解決をするには、アプローチの始まる位置を変えて、勾配のある通路を階段にすることを提案しました。こちらに関しては後日報告します。