
食堂
日本の住宅では、居間、客間、茶の間など部屋の名称に「間」という字がついていて、おだやかな感じを与える名前です。これは、禅宗建築の「食堂」からきているからでしょう。 従来の日本の住まいの中には、食事とるためだけの部屋はなかったのです。しかし侵食分離の西欧モラルや生活の影響を受けて、日本の住...
続きを読む日本の住宅では、居間、客間、茶の間など部屋の名称に「間」という字がついていて、おだやかな感じを与える名前です。これは、禅宗建築の「食堂」からきているからでしょう。 従来の日本の住まいの中には、食事とるためだけの部屋はなかったのです。しかし侵食分離の西欧モラルや生活の影響を受けて、日本の住...
続きを読む昔の日本の住まいには居間と名づけられた部屋はありませんでした。あえて云えば「茶の間」がそれに近い内容を持った部屋でしょう。 居間は、英語ではリビングルームといって、”生活する部屋”という意味です。 昨今の日本の住まいは、この「居間」を中心として家庭生活がいとなまれていると申せます。...
続きを読む座敷という言葉は、床にまだ畳が敷かれていない板張りのままであった古い時代、床に茵・円座・畳などの座を敷いて客を迎えた部屋からきています。現在用いられている「客間」という原義は明治以降からなのです。 昨今、日本人の住まいは、機能本位の生活を求める中で洋風化の傾向にあります。そこで日本本来の...
続きを読む日本伝統の和風の生活様式の中へ、洋風が取り入れられたのは応接室がはじめてでした。明治の文明開化と共に洋服を着るようになると、そうした客のための、洋風の接客の場が必要になって登場したのでしょう。当時の人にとっても、服の膝が気になる座式よりは、椅子式の洋室の方がお客を通しやすかったことでしょうからう...
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