古民家と薪ストーブ

12月に入りました。今年は少し遅いですが、常念岳も真っ白になりました。暖冬になるとの予想がありますが、長野の冬はやっぱり寒いですね。
 
寒さにめげず、先日お家の調査・測量に行ってきました。薪ストーブの設置を検討している本棟造りの古民家です。
 

 
明治中頃に移築された本棟造りです。お施主さんは有機栽培でお米を作っているため、昔ながらの土間や土蔵が現在も活用されている貴重なお家です。
 

 
立派な雀踊と懸魚ですね。とても美しいです。
 
内部の特徴は、大きな差し鴨居と広い土間です。差し鴨居は1尺5寸以上ありました。そして土間は20帖あり、土間の天井は養蚕の名残りで設けて無く、吹き抜けです。周りも板戸で気密性は低いです。作業と物置のために広く残していますが、これではいくら石油ストーブを焚いても暖気が逃げてしまいますね。
 
敷地内には立派な屋敷林があるのですが、お施主さんは、「枯れ木などの処分にも困っているし、灯油代もバカにならないから、薪ストーブは是非入れたい」とのことでした。
 

 
断熱性と気密性を高めて、薪ストーブを設置したら劇的に暖かくなります。ご予算もありますので、前向きに検討して頂けるように、これから調査図面を基に、費用対効果の高い設置方法と一部リフォームを計画していきます。