足場の撤去と外観 (温泉街の住宅)

6月も終わりですが、今年の信州松本は暑すぎず、湿度も高くなく、とても過ごし易い日々が続いています。
 
温泉街の住宅ですが、足場が撤去されました。ついに外観のお披露目です!
 

 
玄関前の外観です。前回紹介した石積みですが、新設した部分が雨に濡れて既存の石積みと一時的に馴染んで見えます。良い雰囲気ですね。長い歳月を経てしっかりと馴染んでいってほしいですね。
 
他の外観も見てみましょう。以前は薬局(写真左の建物)と母屋が一体になっていましたが、母屋解体後、薬局接続部を塞ぎました。住宅と薬局の間に山が見えるようになり、さらに風通しが良くなったとのことです。
 

 
外壁には一部サイディングが使われています。今回の外観に関して、一番の特徴は、腰壁にサイディングを使用したことです。
 
その理由は、住宅と薬局の外観を調和させるためです。色も質感も違和感ありませんね。最初はお施主さんも木材で腰板を貼ることを考えていたようで、民家風の住宅へのサイディングの使用に難色を示していました。ですが、既存薬局の外観との関係、連続性をお伝えしサイディングの使用を認めて頂きました。
 
結果、足場が取れてから、お施主さんが2つの建物を見たときに、サイディングにして正解だったと満足して頂きました。
 
既存の建物、景観に調和するように新たな建物を設計することは難しいことです。しかし、お施主さんに満足頂き、近隣の方からも、風景が良くなったと喜んで頂けることは、とても有意義なことだと再度実感しました。